年ごとに、流行色（トレンドカラー）というものがあることをご存知でしょうか。 世界的な色見本帳のメーカーであるPANTONE社(https://www.pantone.com/)から、2022年のトレンドカラーは、ベリーペリ（Very Peri）という色であることが発表されました*。
ベリーペリとは、ブルーの性質を持ちながら、同時にバイオレット・レッドの色調を持つ色であり、勇気のある創造性と想像力に富んだ表現を促す、元気で陽気な姿勢とダイナミックな存在感を示しているそうです。
記事の最後に、PANTONE社によるベリーペリという色の紹介ページリンクを記載しております。ベリーペリといわれてパッと色の想像がつく方も少ないかと思いますので、ぜひご覧ください。
本日は、ベリーペリにマッチした色の花をもつ、エリンジウムマリチマムという植物を由来にした原料をご紹介させて頂きます。
エリンジウムマリチマムは、シーホリー（海のヒイラギ）とも呼ばれる海浜植物（または塩生植物）と呼ばれる植物の一種です。トレンドカラーの話題以外に、その豊富な栄養素からNASA（アメリカ航空宇宙局）も温暖化により海面が上昇した未来における貴重な資源「パワープラント」として注目されるなど、多くの注目を浴びてきた植物でもあります。
しかし、エリンジウムマリチマムは環境破壊や、花の乱獲により、近年その数を大幅に減じており、厳格なルールのもとで保護を受けているために、化粧品原料として使用することは困難だといわれておりました。
自然環境に負荷を与えることなく、希少かつ有用な植物を化粧品原料として活用することができないか、様々な方法が模索される中、仏 Biotech Ｍarine社（ＳＥＰＰＩＣグループ）が『セルトゾームテクノロジー』を開発しました。
『セルトゾームテクノロジー』とは、稀少な植物の植物幹細胞をバイオリアクター内で培養・フリーズドライすることで、植物が成長するのに必要な栄養の全てを内包したまま粉末の状態で原料化する技術のことです。この技術を使用することで、エリンジウムマリチマムを由来とした植物幹細胞原料、CELTOSOME ERYNGIUM MARITIMUM(セルトゾーム エリンジウム マリチマム)が生まれました。
（参考：https://kosyohin.gsi.co.jp/ja/material/material5040956185131247841.html ）
CELTOSOME ERYNGIUM MARITIMUMは、真皮・表皮を構成するインテグリンB1 、ラミニン5、エラスチン、フィブリリン、各種コラーゲン、プロテオグリカン等多岐にわたる成分の産生を促進し、皮膚のハリ、滑らかさ、うるおいを改善、皮膚老化を防止する新世代のアンチエイジング原料です。
ＧＳＩクレオスでは、テーマカラーに準じた原料提案なども可能です。2022年のベリーペリにマッチした最終製品づくりにご興味持たれた方や、特定の色にちなんだ素原料をお探しの方は、ぜひcosme@gsi.co.jp までお気軽にお問い合わせください。
* 出典：ANNOUNCING THE PANTONE COLOR OF THE YEAR 2022 PANTONE 17-3938 Very Peri
