年末も近づき、コートが手放せない気温になりましたが、読者の皆様は、お元気にお過ごしでしょうか。敬遠されがちな『寒さ』ですが、今回は、寒さ=気温差に着目することで誕生した化粧品原料 RedSnow をご紹介させていただきます。

 

世界自然遺産/済州島 に生育する植物に着目し、数々のベストセラー原料を世に送り出してきた弊社サプライヤーBiospectrum社(Clariantグループ)では、冬に咲くツバキの花が“寒さ”という環境ストレスに強い耐性を持つことに着目し、調査を行いました。その結果、花びらより抽出したエキスに強力な抗酸化効果、大気汚染物質による環境ストレスから肌を守る効果があることを発見しました。また、その効果が、有効成分「プロトカテク酸」にあることを突き止め、特許を取得されております。

ツバキは、花が散った後に実が成熟してはじめて種子の収穫が可能になります。花を収穫してしまうと種子は収穫できないため、通常ツバキの花を収穫することは無く、貴重なものとなっております。

RedSnowは、済州島に生育するツバキの花びらの部分のみを使用して抽出されたツバキ花エキスであり、Biospectrum社ではRedSnow専用にツバキの木を一定数確保することで、貴重な花の安定的な入手を可能としております。

その優れたアンチポリューション効果に関しましては、下記のRedSnow0.1%を使用したデータをご覧ください。下記の写真は、被験者の表皮細胞を5日間培養したのち、コラーゲン染色を行ったものです。検体(下記左写真)に、大気汚染物質が加わることで、ピンク色の部分に空洞が目立つほか、水色に染色されている部分が少なくなっていることがお分かりいただけるかと思います(下記中央写真)。 RedSnow0.1%を処方したもの(下記右写真)は、汚染された細胞に比べると、空洞の部分が減り、水色に染色されている面積も増加しております。つまり、収縮した核の数が減り、真皮表皮接合部の分離も抑制され、加えて、真皮上層部におけるコラーゲン濃度が適度に増加したということを示しています。

環境に関する問題は、人類の永遠の課題であり、国連の気候変動対策の会議「COP26」*などでも取り上げられております。規制や規則は厳しくなっておりますが、PM2.5 をはじめとした肌への影響のある粒子状物質は、我々の生活にも影響を及ぼす可能性がございます。

(*参考①:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211012/k10013303521000.html、 

参考②:https://news.yahoo.co.jp/articles/18565629c5b8088c8420af7a87c9e5c9cce65406 )

 

今回ご紹介しているのは、RedSnowがもつアンチポリューション効果のほんの一部のデータです。大気汚染物質や微粒子への影響に着目した製品づくり、企画立案にご興味持たれた方は、ぜひcosme@gsi.co.jp までお気軽にお問い合わせください。