大気汚染や乾燥、天候。私たちは日々様々な環境ストレスと呼ばれる中で生活をし、肌は直接その環境ストレスの影響を受けます。近年、ストレス環境に生息する粗原料からの化粧品原料も増えてきましたね。これらの粗原料は極限環境と呼ばれる地でその形態を保ち生息するため、厳しい環境下での適応能力などに注目を集めています。今回紹介する原料「ALARIANE」もアラリアエスクレンタという極限環境に生息する褐藻を粗原料として使用しています。

 

アラリアエスクレンタは、北極圏から北大西洋東部のフランス・ブリュターニュ地方沿岸にかけて分布する褐藻であり水中になびく葉が翼のように見えることから、「翼を持つ海藻(Winged Kelp)」と呼ばれます。その成長スピードは1日最大10㎝と大変早く、最大で全長6mほどにも達します。アラリアエスクレンタは1日約8000往復以上の波に打たれるという過酷な環境にも耐えるストレス耐性を持ちます。この驚くべきストレス耐性はポリフェノール類をはじめとする天然の抗酸化物質が鍵になっていることと考えられており、またアラリアエスクレンタは皮膚の潤い、バリア機能に寄与する“アラニン”をはじめ、必須アミノ酸を豊富に含有しているということがわかっています。

 

アラリアエスクレンタにはサーチュインの活性化効果が確認されています。サーチュインとは、遺伝子をストレス(特に酸化ストレス)から守る酵素であり、オートファジーの誘導やミトコンドリアの産生、一酸化窒素の産生を促すなど多くの機能を持っています。以下はALARIANEによるサーチュインの活性化に関して確認したテストデータです。

 

本試験は成人ボランティアから採取した細胞を用いて、ALARIANE、ポジティブコントロール(レスベラトロール)を添加後、サーチュイン活性の変化を調べました。短期的効果と長期的効果を確認するため、培養後1時間後及び48時間後のデータを確認しています。

短期的効果を確認する培養後1時間ではレスベラトロールがサーチュイン活性を約61%高めたのに対して、ALARIANE0.5%で+83%、1%濃度で+87%を高めることが確認されました。さらに長期的効果を確認する48時間後では、レスベラトロールが効果を示さなかったのに対して、ALARIANE1%添加した場合はサーチュイン活性が+20%高まることが確認されており、短期的、長期的どちらも優れた効果を示すことが確認されています。このことより、ALARIANEはサーチュイン活性を著しく高めることで細胞やDNAの保護に寄与することが示されました。

 

さらにメーカーでは、ALARIANEによるエラスチンの保護効果について確認するため、37歳女性から生検で採取したヒト細胞を用いて、抗エラスターゼ作用を調べました。本試験は凍結細胞の切片にALARIANE 1%を添加、または添加せずに37℃で30分培養、さらにエラスターゼを添加、または無添加の状態で37℃下にて3時間培養しました。

上記の試験結果より、ALARIANEはエラスターゼを阻害することでエラスチンを保護する効果を示します。

 

今回はALARIANEがもつスキンケア向けのデータをご紹介しましたが、本原料はヘアケア原料としても効果的であり、弊社でもロングセラーとなっております。ご興味ございましたら、詳細データや資料もございますのでぜひ cosme@gsi.co.jp までお問合せください。