幹細胞。市場認知も少しずつ高まってきたワードですね。化粧品業界では昔からご存じいただけている方も多くいらっしゃるかと思います。細胞増殖に大きな役割を持つ幹細胞は、一般的に再生医療の認知度も高まりつつある今、まさにホットワードとも言えるのではないでしょうか。

 

今回ご紹介するSoyStem(NB)は、幹細胞を活性化させ、肌密度の改善による保湿・抗シワ効果が期待できる植物性ペプチド原料です。その名の通り大豆由来のペプチドとなり、100%天然素材の原料となります。近年、“再生医療”の研究開発、臨床応用が加速的に進んでおり、化粧品業界でも次世代エイジングケアとして細胞活性は着目されているかと思います。本原料は大豆のタンパク質(ペプトン)より加水分解することで得られたペプチドとなります。有害な化学物質を用いない工程で抽出されたペプチドは、抗原性を持たないため生体に異物として認識されず、安全性に優れております。また、植物由来のため倫理的にも安心してご使用いただけます。

 

さて、SoyStem(NB)が幹細胞原料として安心してご使用いただけるとお伝えいたしましたが、具体的に本原料が期待できる効果に関して以下ご説明させていただきます。

 

細胞や組織を培養する際、培地に栄養素の補填として動物血清を添加する場合が多くありますが、今回栄養素の補填を最小限とし、血清を含まない培養システムを用い、SoyStem(NB)の幹細胞活性を評価いたしました。

 

血清を含む完全培地を使用した場合を100%としたとき、SoyStem (NB)を含まない無血清培地は約50%であるのに対し、SoyStem (NB) を0.5%、1%添加することで幹細胞増殖率がアップすることが確認できます。この結果よりSoyStem (NB) が血清を含まない細胞培養系において、細胞増殖率を著しく増加させる効果があることがわかります。

さらにSoyStem(NB)は線維芽細胞の増殖促進効果でコラーゲン産生を活性化し、コラーゲンの分解を防ぐことが確認できています。代表的な肌の悩みの一つとされる「シワ」は加齢によりコラーゲン発現量が減少したり、劣化が起こることが要因の一つとされていますが、SoyStem (NB) はコラーゲン産生活性化によりコラーゲンの産生促進を行い、またコラーゲンを破壊するコラゲナーゼの活性を阻害します。SoyStem (NB) の抗シワ効果に対してのVivo 試験は以下の通りの結果となります。

年々注目を集める幹細胞原料。SoyStem (NB) は幹細胞及び線維芽細胞の活性を呼び起こす安全性の高い植物性ペプチドです。さらに本原料は外原規に適合しているため、シワ改善原料としてご提案いただけます。幹細胞活性×抗シワ原料SoyStem (NB) にご興味をお持ちいただいた方は、cosme@gsi.co.jp までお問合せ下さい。