皆さんの中に備わっている体内時計。朝日を浴びれば、体が目覚め活動状態に、日が沈めば眠りへと導かれます。人間の体にはそんな身体の神秘ともとれる機能が備わっていますが、皆様はご自身の体内時計が正常に動いていると感じていますか?現代社会では生活サイクルの乱れや、スマートフォンなどにより常に光を体に取り入れている状態から体が昼夜の区別がつきにくく、体内時計が乱れがちだと言われています。体内時計が刻むリズムはサーカディアンリズムと呼ばれ、全身の全ての細胞に備わる「時計遺伝子」によってコントロールされています。体内時計が乱れると、細胞内のダメージ蓄積や、水分バランスの異常など肌の状態にも大きな影響を与えてしまいます。
サーカディアンリズムは人間の体内のみに備わっている機能ではなく、動植物にも備わっています。代表的な例でいえば、アサガオなどは朝になれば開花することで知られています。今回紹介するB-CIRCADINの素原料であるレスペデザという植物も規則正しいリズムを刻むとされている植物の一つです。植物の体内時計調整メカニズムにヒントを受けて開発された本原料は、不規則な生活スタイル、スマートフォンなどのデジタルデバイスが照射するブルーライト、海外渡航などによる時差ボケなど、現代人が避けることのできないストレスにより乱れてしまう時計遺伝子の発現リズムを補正する体内時計シンクロナイザーです。
現代人にとってスマートフォンをはじめとするデジタルデバイスは今や生活の一部となり、眠りにつく直前まで使用してしまうという方も多いのではないでしょうか。先述いたしました通り、ブルーライトはサーカディアンリズムの乱れに影響してしまいます。B-CIRCADINの時計遺伝子調整効果に関して、ブルーライトによる影響の抑制について以下データのように確認いたしました。(in-vivo)
【図1:正常なサーカディアンリズムを持つ皮膚組織とブルーライトを照射した皮膚組織】
紫のバーは夜の時計遺伝子、水色、灰色のバーは朝の時計遺伝子を指します。正常なサーカディアンリズムを持つと、夜の時計遺伝子の発現量が高まっている場合は、朝の遺伝子の発現量が減り、朝の遺伝子の発現が高まっている場合は夜の時計遺伝子の発現量は減ります。しかし、ブルーライトを照射した際、この正常なサーカディアンリズムは乱れてしまうことが確認され、②のデータのように夜の時計遺伝子、朝の時計遺伝子の発現量に関して逆転の現象が生じてしまいます。
そこで、②のブルーライトを照射した皮膚組織にB-CIRCADIN 1%を加え培養を継続した際の本原料のブルーライトによる影響抑制効果を確認いたしました。
【図2:B-CIRCADINの時計遺伝子調整効果】
B-CIRCADINを処置していない図1:②の場合、時計遺伝子の発現量の変化が乏しい状態(夜と朝の差がない状態)となってしまいますが、図2のB-CIRCADINを処置した場合、各時計遺伝子の発現量は培養時間(24時間、36時間)に応じてメリハリがあるものとなり、規則正しい本来のリズムに補正されたことが確認できます。
冒頭でも申し上げましたが、サーカディアンリズムが乱れると細胞内のダメージの蓄積や肌の水分バランスの異常などを引き起こし、肌の状態に悪影響を与えてしまいます。ブルーライトをはじめサーカディアンリズムを乱す要因はあふれています。サーカディアンリズムという機能へのアプローチ原料として本原料を紹介させていただきました。少しでもご興味お持ちいただけた方、原料詳細やサンプルなどをご希望の方は cosme@gsi.co.jp までお問合せください。