皆様は「女性ホルモン」についてご存知でしょうか。一般的に、女性の健康においてホルモンバランスの乱れとはエストロゲンとプロゲステロンが正常に分泌されていない状態をいいます。ホルモンには体の調子を保つ働きがあり、分泌量が多すぎても少なすぎても不調の原因となります。それぞれのホルモンが分泌されるべきタイミングで、適切な量が分泌されることでバランスが維持されます。「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスが重要なのです。しかし、エストロゲンとプロゲステロンの分泌をコントロールしている脳の視床下部や、実際に女性ホルモンが分泌される卵巣に負荷がかかり、機能が低下すると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、月経トラブルにつながりやすいだけでなく、気持ちの変動が大きくなって、イライラしたり、気分が落ち込んだりすることにも繋がります。また、お肌は敏感な状態になって、肌荒れが出やすくなります。「身体」・「心」・「お肌」に色々な影響を与える女性ホルモンのバランスを良好に保つことは、肌の潤い、ハリ・弾⼒を維持する上で極めて重要です。今回は、健康的で美しくありたいと願う⼥性をサポートするべく、フィトエストロゲンの局所的作⽤に着⽬した植物エストロゲン含有原料MultiEx™ Phytrogen[ECO]をご紹介いたします。

 

更年期に⽣じる各種症状を緩和するための⽅法のひとつにHRT(ホルモン補充療法)というものがあります。経⽪製剤によるHRTは副作⽤の報告が少なく、肌の潤いやハリ、弾⼒が改善されることが研究により確認されています。しかしながら、ヒト由来エストロゲンは化粧品に配合できません。そのため化粧品市場では構造がエストロゲンと似ているフィトエストロゲン(植物エストロゲン)の研究・評価が進められています。フィトエストロゲンは多数の植物に含まれています。イソフラボンは、代表的なフィトエストロゲンの1つであり⼤⾖に豊富に含まれていることが有名です。イソフラボンなどのフィトエストロゲンは、構造上ヒトのエストロゲン受容体に結合することができると考えられており、様々な組織でエストロゲン様作⽤、または抗エストロゲン作⽤のいずれかを発揮すると考えられています。

MultiEx™ Phytrogen[ECO]は、フィトエストロゲンを含む8つの植物エキスによるコンプレックスであり、各種アンチエイジング製品、バストケア製品、薄⽑対策⽤ヘアケア製品など、ホルモンバランスの乱れに着⽬した化粧品への配合に最適な100%植物由来原料です。

本原料を使用することで、強⼒なコラーゲン促進効果が期待できます。有効性試験(in vitro)において、ヒト線維芽細胞を⽤いてコラーゲンIV をコードするmRNA の発現に及ぼす影響を調べた結果、コラーゲンIVのアンカータンパク質の分泌を誘導し、DEJ(真⽪表⽪接合部)の再⽣を刺激し、接着能を改善することが分かりました。また、MultiEx Phytrogen™(5%)が、コラーゲンVII をコードするmRNA の発現に及ぼす影響についても調べた結果、コラーゲンVIIのアンカータンパク質の分泌を誘導し、DEJの接着能の改善が期待できることが分かっております。

⼥性のバストは閉経期にエストロゲン不⾜によって萎縮と縮⼩を起こします。乳房で重要な結合組織内物質の1つはコラーゲンであり、コラーゲンを健康的に保つにはエストロゲンが必要です。植物エストロゲンを含むMultiEx Phytrogen™ は、コラーゲンの産⽣を促進することが確認されており、クリーム等に配合することで、バストの柔軟性や弾⼒、ハリの維持に寄与します。臨床での有効性試験では、5% MultiEx Phytrogen™含有のクリームを15名の20〜40 歳でバストが90 cm未満の⼥性被験者に3 カ⽉間、1 ⽇に1 度、バスト全体およびデコルテをカバーするように塗布し、バストの張りの改善、弾⼒性の改善、およびバストサイズアップ効果の3つの項⽬に関するアンケート評価を実施しました。ハリ、弾⼒に関し多くの被験者が満⾜する結果が得られております。アンケート評価の他にも、画像解析により乳⾸/胸⾻間の距離を測定した結果、バストのリフトアップ効果があると評価されています。バストの開き⾓度の改善効果も臨床試験にて確認されております。

フィトエストロゲンの局所的作⽤に着⽬した植物エストロゲン含有原料MultiEx™ Phytrogen[ECO]にご興味をお持ちいただけた方は、cosme@gsi.co.jpまたは、〈お問い合わせページ〉よりお問合せが可能でございます。