肌の必須成分“セラミド”。皮膚、角質層の50%を占める脂質の大半がそのセラミドで構成されています。セラミドは、皮膚バリア機能においても重要な役割を果たしており、セラミドが減少するとTEWL(経皮水分損失)が増大する傾向があります。さらに、加齢によりセラミドが減少すると、表皮の厚みの減少、免疫機能の低下、シワの増加といった皮膚老化の代表的な症状につながる恐れがあります。

 

上記のようなセラミドと肌老化の関係は、化粧品に携わる方々にとっては周知の事実となりつつあります。

では、皮膚中のセラミドの代謝についてはご存知でしょうか。

 

細胞内では、ゴルジ体やリソソームにおいて、グルコシルトランスフェラーゼ、グルコセレボシダーゼといった酵素の働きにより、セラミド及び、グルコシルセラミドが合成されています。しかし、出来上がったセラミドは、紫外線や刺激、心理ストレスなど外的、内的要因により酵素の働きが損なわれることにより、減少してしまいます。セラミドを外部から補っても、上記グルコシルトランスフェラーゼの働きによりグルコシルセラミドに変換され皮膚中のセラミドを増加させることができません。

 

Biotech Marine社(SEPPICグループ)では、全植物中2% しか存在しない塩生植物(海岸や砂浜に生息し、高塩濃度に耐える植物)であるクリスマムマリチマム*に含まれる油溶性成分に着目。 グルコシルセラミドの量を減らさずに、セラミドの量を経時的に増加させる原料「NATIVE ESSENCE」の開発に成功しました。

 

皮膚中のセラミド代謝の仕組みに着目したNATIVE ESSENCEにご興味を持って頂けた方は、
cosme@gsi.co.jp または〈お問い合わせページ〉からお気軽にお問い合わせください。

 

*クリスマムマリチマム・・・別名:Sea Fennel(海のウイキョウ)とも呼ばれ、植物の進化の歴史において、海から陸へと移住するための進化を遂げた最初の植物のひとつと考えられている。強靭な生命力をもっており、土壌の塩分、潮風による乾燥、強い日差しと紫外線など、過酷な環境がもたらすストレスにも耐えうる。