近年、広がりを見せるコンセプト「デトックス」が本日のテーマです。時代と生活様式の変化に伴い、デトックスのコンセプトや用法は多様化しております。運動や食事によるデトックスから、最近ではお家デトックス(断捨離)やデジタルデトックス、ヘアデトックスなどがあります。食事によるデトックスでは、毒素の排出では無く、毒素やケミカルなどに晒された際の⾝体の抵抗⼒を事前に⾼めるというコンセプトのPRETOX(プレトックス)というフレーズは2016年頃から聞かれるようになりました。お家デトックスである、“こんまりメソッド”は世界的な広まりを見せており、生活空間における毒(不要なもの)を捨て、こころ健やかに生きていくコンセプトが共感を生んでいます。頭髪および頭⽪⽤の化粧品においても、デトックスを謳う製品が増えてきています。

 

現代社会における外的ストレスは、身近な危険因子として我々の身に迫っています。特に肌には、平均515もの化学物質が日々接触している※と言われており、化粧品や大気汚染物質(PM2.5など)が挙げられます。肌に接触する化学物質は、皮膚上で経皮吸収され毒素として扱われます。吸収された後の毒素は、体内で酸化ストレスや細胞毒性、肌老化を誘発します。

(※参照:https://www.dailymail.co.uk/femail/beauty/article-1229275/Revealed–515-chemicals-women-bodies-day.html#ixzz1GQljFsBR)

 

今回ご紹介するBioDToxは、天然由来プレミックス原料であり、体内のデトックスシステムを強化し、抗酸化作用を活性化させます。UVやストレスから生じる活性酸素への反応を最大限に高め、アンチエイジング効果が期待できます。BioDtoxは、⾷⽤素材から肌デトックスに最適な原料を厳選しております。柑橘由来の強力な抗酸化物質であるビオフラボノイド、抗酸化物質を含み物理的に肌に付着した毒素やケミカルの除去を助けるアロエベラ葉エキス、フェイズ2デトックス機構活性化成分スルフォラフォンを含むブロッコリーエキスを含んでいます。消費者は体に良い素材(⾷品)が同様に肌にも良いと考える傾向にあり、約48%のイギリス人が抗酸化物質を含む食事こそが自然なアンチエイジング手法と信じているそうです。(Source: Mintel) BioDtoxはそんな消費者に理解しやすい抗酸化物質豊富な素材のコンプレックスです。

 

毒素を排泄するには、第1相反応(Phase1)と第2相反応(Phase2)を経由します。第1相反応(Phase1)では、有害物質が吸収された際に、酵素の活性化を高め毒素に対する反応性を高くします。その後、有害性物質を中和し分解を行います。第2相反応(Phase2)では、最終的な解毒ステップを行います。第1相反応(Phase1)で変換された毒素分子と親水性基の結合を触媒し、触媒された反応物は、その後排出されます。これら代謝経路は、転写因子Nrf2がコントロールしており、デトックスの強化は、このNrf2の活性化がキーとなります。従来の抗酸化剤は第1相反応(Phase1)を手助けしますが、最終的な毒素の排出ができておらず体内の代謝物として残ってしまい、新たなダメージのもととなります。BioDToxは、各Phaseにアプローチでき、体内の毒素の除去能を高めることができます。

今回、大気汚染物質であるカドミウムを用いて、BioDToxの皮脂抑制効果を確かめました。

以下が実験の概要でございます。

  1. ニキビ肌の脂腺細胞のサンプルを培養後、BioDTox(0.5、1、2%)、ポジティブコントロールとしてデュタステリド※1μMを添加させた。
  2. そこから3日間テストテロン(男性ホルモン)1nMを添加させ、皮脂分泌を促進させた。
  3. 3日後に培地の交換及び、BioDTox(0.5、1、2%)、デュタステリド1μMを添加した。
  4. その後4日間テストテロン1nM+カドミウム10μMを添加させ、7日目に各培地での皮脂量を確認した。

 

BioDToxは、大気汚染物質であるカドミウムが添加され誘発された皮脂量を容量依存的に抑えることが確認できました。またBioDTox2%では、ポジティブコントロールであるデゥタステリド以上の皮脂抑制効果が確認されました。

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