SDGs。近年のトレンドワードですね。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称になります。SDGsは17の大きな目標から構成されており、2015年に国連サミットで採択されました。これは、2030年までに国連加盟国193か国で達成しましょう!という目的をもち採択され、貧困やジェンダーだけではなく、エネルギーや産業、技術など様々な観点からの目標となり、全人類が今後より平等にそして生きやすい社会を作る上での共通の目標となります。提言が採択されしばらくの間は中々なじみのなかったSDGsですが、近年ではSDGsを自身の目標として身近に捉えられる企業様も増え、また最終消費者様へもその意識は浸透していると感じます。前置きが長くなってしまいましたが、2021年最初の投稿はそんな未来を考える、SDGs原料をご紹介いたします。

 

EPSEAMAはマコンブを粗原料とする抗老化有効性原料です。日本原産とされ馴染みの深いマコンブはミネラルやビタミン、食物繊維等豊富な栄養素が注目され、海のスーパーフードとしても海外の人気を集めています。EPSEAMAは収穫したマコンブのうち、傷や痛みで商品にならないものを粗原料として活用することでSDGsに適合した原料でもあります。EPSEAMAは、シワ、シミといった抗老化に対する有効性原料ですが、そのアプローチの仕方が特徴的で、遺伝子に着目しています。今回着目したのは「nc886」という後天的に形質発現を変化させる仕組み“エピジェネティクス”因子で、このnc886は加齢とともに発現量が減っていき、その減少が真皮表皮接合部(DEJ)を構成する成分量、皮膚の炎症に影響を与えることがメーカーの研究によって明らかとなり、皮膚老化を加速させる可能性が示されました。では、以下よりnc886の発現量及びEPSEAMAにおける改善度に関してご説明いたします。

 

BIOSPECTRUM社では19歳~74歳までのドナーのヒト皮膚外植片を用いてnc886の発現量を確認しました。

上記試験の結果、nc886は加齢とともに減少することが確認できました。

 

 

さらにBIOSPECTRUM社では、真皮表皮接合部(DEJ)の強化としてEPSEAMAを用いて様々な試験を行いました。若々しい肌とは真皮表皮接合部(DEJ)の機能が活発であり、ハリや弾力に富んでいます。しかし、DEJの機能は加齢によって低下してしまい結果、ハリや弾力は失われてしまいます。

 

 

 

BIOSPECTRUM社ではDEJの機能を正常化する上で重要な、Laminin5、MMP-9及びⅣ型コラーゲン、7型コラーゲン、17型コラーゲンの発現量を確認しました。今回は以下にて、Laminin5、MMP-9、4型コラーゲンの発現量をEPSEAMA処置時と未処置時の比較データをご紹介します。

未処置時に比べ、EPSEAMA3%処置時にはLaminin5の発現量が約395%増加したことが確認できます。

 

 

また、4型コラーゲンを切断してしまうタンパク質分解酵素MMP-9の発現量の減少、4型コラーゲンの発現量の増加も確認できており、EPSEAMAはDEJ機能の正常化に影響を与えることが確認できました。その他にもヒアルロン酸受容体CD44 の発現量の改善や、表皮の厚みに与える影響、色素沈着の抑制効果など、その他データもご用意しております。

 

EPSEAMAは近年のトレンドSDGsに合致した粗原料を使用し、抗老化を今までとは異なった着眼点より紐解く、新世代アンチエイジング原料です。本原料にご興味をお持ちいただけましたら cosme@gsi.co.jp までお気軽にお問い合わせください。