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今回のテーマは、 “次世代のレチノール代替原料” です。

 

化粧品業界に携わっておられる皆様は、「レチノール」と呼ばれる有効成分のことをきっとご存知かと思います。昨今、最終製品のユーザー様方にもその名が浸透してきているレチノールですが、高い有効性の裏に、安全性面でのリスク(かゆみ・赤み・炎症等)も潜んでいる成分だということも認知されつつあります。企画元様からレチノールを配合してほしいという依頼を受けても、そのリスクの高さから、なかなか受け入れがたいという製造元様も少なくないのではないでしょうか。

 

今回ご紹介する「ALGAKTIV RetinART(アルガクティブ レチナート)」は、レチノールのメカニズムに着目し、副作用のリスクを極限にまで下げレチノール・バクチオールを上回る効果を実現した、次世代のレチノール代替原料です。

なぜ副作用のリスクを極限まで下げることができるのか?

どのように副作用のリスクを極限まで下げることができているのか?皆さん、気になっていると思います。その秘密は、レチノール受容体への明確な作用機序(メカニズム)です。

我々の肌にはRARα、RARβ、RARγの3種のレチノール受容体があります。下記の図の通り、レチノールは、このα、β、γのどれにも結合が可能です。他世代のレチノール成分(トレチノインやアダパレンなども)種類は限定されますが、少なくともγには結合可能なことがわかっております。今回、開発元のALGAKTIV社が注目したのはβの受容体です。諸文献や他研究を調査する中で、βの受容体に結合した場合に、副作用のリスクを低減できることがわかりました。その結果、βの受容体にのみ結合するように、選択性を持たせた有効成分「ALGAKTIV RetinART」の完成に至りました。

参考:Source: Motamedi et al. "A Clinician’s Guide to Topical Retinoids“Journal of Cutaneous Medicine and Surgery 2022, Vol. 26(1) 71–78

 

レチノール・バクチオールを上回る次世代レチノール代替

本原料は、安全性の面だけでなく、有効性の面でも、既存のレチノールならびにバクチオールを上回る効果を確認している化粧品原料です。ALGAKTIV RetinART(2%)とレチノール0.3%を比較したデータ、並びにALGAKTIV RetinART(1%)とバクチオール(1%)とを同量で比較したデータをご参考までに掲載しております。様々な面で、その有効性を比較しておりますが、どのケースでも同等以上のパラメータを有していることがお分かりいただけるかと存じます。

実際のカタログ資料や、下記に掲載しておりますセミナーから、In vivo試験における短期間での目視可能な変化をご覧頂くことが可能です。ぜひお見逃しなく。

また、ALGAKTIV RetinARTは、レチノールとの併用でも有効性・安全性の面でのシナジー効果を発揮することを検証済みです。レチノールのようなハイリスク・ハイリターンの原料を試してみたかったけれども躊躇しておられた方、レチノールを配合した最終製品をより高い完成度に導きたい方、目に見える違いを実現してリピーター獲得を狙える商品づくりにチャレンジしたい方、ぜひ一度、ALGAKTIV RetinARTにトライしてみてはいかがでしょうか。

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