原料紹介

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おすすめ原料をご紹介いたします。

香粧品部の製品担当者より、新製品の特徴やおすすめ原料の情報を直接、お届けいたします。 ご希望の化粧品原料がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

2021/1/29

イブの遺伝子を保護する世界初の培養海藻細胞エキス

化粧品業界でも培養技術に注目が集まっています。なぜ培養技術は注目されているのでしょうか。2015年9月の国連総会において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択されました。「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」の17の目標と169のターゲットは、国際的な目標です。今回ご紹介するEPHEMER™はRSPO対応した溶媒を抽出に使用しており、採取した粗原料を培養して製品に使用することで自然環境の保全に貢献をしております。培養技術により、ワカメを大量に収穫することなく原料の開発が行えるのです。その点でEPHEMER™はこの国際的な目標であるSDGsに関連しております。In Cosmetics 2016 in Parisでは、環境保全への貢献度が高い原料に送られるグリーンアワードを受賞しております。

 

BiotechMarine社(仏)は、海藻と海浜植物のエキスパートであり数多くのユニークな化粧品用原料を開発しています。同社では海藻細胞の培養技術実現に向けた研究を開始し、新技術「CELEBRITY™」を完成させました。CELEBRITY™はBiotechMarine社が独自に開発した最新の海藻細胞培養技術であり、従来は大量に確保することが不可能であった稀少な海藻を、細胞の状態を維持したまま培養して増やすことを可能にしています。

 

EPHEMER™は、新技術CELEBRITY™を用いて開発された最初の原料であり、世界で初めて配偶体を細胞状態のまま培養し、抽出した海藻のライフステージにおける始まりの細胞から抽出したエキスとなっています。EPHEMER™ は、細胞内の抗酸化因子に働きかけることでイブの遺伝子を保護し、肌本来のポテンシャルを引き出すことを可能にします。

 

新原料の開発にあたり、BiotechMarine社は日本において最も有名な海藻のひとつであろうワカメに着目しました。褐藻の仲間であるワカメはユニークな方法により世代交代を行ないます。ワカメは1年の大半において葉の様な形態をとり、成長を続けますが、成熟して夏をむかえるとメカブと呼ばれる部位から遊走子という胞子を放出してその一生を終えます。放出された遊走子は岩場などにたどり着くとやがて雌雄に分かれた配偶体へと成長します。
海藻の卵子もしくは精子の源である配偶体は、ワカメのライフステージにおける始まりの細胞であり生命力に満ち溢れています。

 

ワカメ配偶体は、自然界において1~2週間ほどの短い期間のみ存在しているため、広大な海から配偶体のみを採取して化粧品原料とすることは通常不可能です。新技術CELEBRITY™の完成は「ほんの一瞬で姿を変えてしまう*」貴重なワカメ配偶体を豊富な栄養素を抱えた細胞状態のまま培養して原料化することを可能にしました。
*Ephemer™という製品名は「一瞬、刹那」という意味の英単語から名づけられています。

 

 

細胞の核には父親と母親両方から受け継がれる遺伝子「DNA」が存在しています。一方で、細胞内のミトコンドリアにはDNA と異なる「ミトコンドリアDNA(mDNA)」と呼ばれる遺伝子が存在し、母親からのみ受け継がれる性質から「イブの遺伝子」と呼ばれ、近年注目を集めています。mDNA が損傷すると、ミトコンドリアの機能低下を引き起こし、皮膚老化にも悪影響を及ぼすと考えられています。また、フリーラジカルの発生源に存在するmDNA は常に酸化、損傷のリスクに晒されているにも関わらず、修復機能に乏しいという事が分かっております。そのため、イブの遺伝子を保護することは細胞、皮膚に対する効果的なアンチエイジング手段となり得ます。

 

EPHEMER™の即効性抗酸化効果を確かめるため、老化繊維芽細胞にEPHEMER™0.01%を添加後に細胞内、ミトコンドリア内のフリーラジカル量を測定しました。比較対象にEPHEMER™と同手法で抽出した油溶性ワカメエキス(一般的なワカメの胞子体(葉体)から、
EPHEMER™と同じ方法で抽出したエキス)を用い、コントロールは未処置の老化繊維芽細胞としました。EPHEMER™はわずか60 分で、老化線維芽細胞内およびミトコンドリア内のフリーラジカルを抑制する即効性の抗酸化効果を示しました。特にミトコンドリアにおける効果については、通常のワカメエキスには無いものであり、「イヴの遺伝子」の保護に寄与するものとなっています。

 

 

EPHEMER™を顔に適用した際のアンチエイジング効果について評価するため、平均年齢45歳の被験者25名による56日間のin-vivo試験が実施しました。被験者は、EPHEMER™1%を含む処方と有効性分を含まない処方、計2種類の試験処方を、顔の左右それぞれに1日2回適用するよう指示しました。試験開始時(0日目 )と終了時(56日目)に、AEVA3次元皮膚画像解析システムを用いて皮膚のマイクロレリーフ(微小起伏)および、皮膚表面の粗さに関する分析が行なわれました。

 

 

試験の結果、EPHEMER™ 1%処方は、56日間で皮膚のマイクロレリーフおよび皮膚の粗さを改善し、画像においても皮膚表面がよりキメ細かく滑らかになっていることが確認されました。EPHEMER™は、皮膚本来の活性を高めることによるアンチエイジング効果をもたらし、顔におけるシワの改善、肌表面を滑らかにする効果を示しました。

 

世界初のワカメ配偶体エキスが遺伝子・細胞を酸化から保護、肌本来の活性を強化する原料EPHEMER™にご興味をお持ちいただけた方は、cosme@gsi.co.jpまたは〈お問い合わせページ〉よりお問合せが可能でございます。サンプルや製品資料のお問合せもお待ちしています。


化粧品原料の詳細につきましては、
  1. 東京:03-5211-1850
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  3. メールでのお問い合わせ
2021/1/22

老化は伝染する?“伝染性老化”に着目した抗老化エキス

皆様は「老化」と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。一般的に老化とは加齢に伴う身体の変化です。肌でいうとシミやシワたるみなどいつの時代も多くの女性を悩ませてしまいます。「老化とは年齢に伴うもの」ですので、この変化に抗うことはある意味とても難しいことではありますが、もしその老化を必要以上に早めてしまっている場合はどうでしょうか。今回ご紹介する「ASPAR’AGE」は老化細胞の研究より着目した新抗老化原料です。

 

老化研究の第一人者ヘイフリックは、細胞に分裂限界があると発見し「それ以上分裂できない細胞の状態」として細胞老化を定義しました。この細胞老化がおきた細胞(以下老化細胞)は、死滅せずに分裂能力を失ったまま長期に渡り生き続けます。そして体の老化細胞の数は年齢とともに増加し、新しい細胞への入れ替わりもその能力は年齢とともに衰えていくとされています。そして近年、その老化細胞は多数のサイトカインやケモカイン、成長因子、プロテアーゼを放出することが明らかになりました。この現象をSMS(Senescence Messaging Secretome)と呼ぶのですが、実はこのSMSこそが健康な若い細胞の老化を促進することが判明しており、伝染性老化の要因とされています。

 

 

今回ご紹介する原料、ASPAR’AGEではアスパラゴプシスアルマタという紅藻を粗原料として原料を開発しました。アスパラゴプシスアルマタに含まれるマイコスポリン様アミノ酸(Mycosporine-like AminoAcid、以下MAA)には伝染性老化から細胞を保護することが発見されています。では、以下よりMAAを含有するASPAR’AGEの伝染性老化抑制効果を確認していきましょう。

 

製造元のBiotech Marine社ではSMSが若い細胞に及ぼす影響、及びASPAR’AGEの抑制効果を調べるため平均年齢30歳より採取した線維芽細胞を用いた試験を実施しました。実験は継体培養を行い、老化細胞の培養に用いた培地(SMSを含む)を回収し若い細胞の培地に加えることでSMSに曝露するというものでβガラクトシダーゼやIL-6などの老化マーカーの増減を調べました。また、同様の試験プロトコルを用い、SMSを含む培地を添加する前にASPAR’AGE0.1%を添加した場合の影響を調べました。その結果、ASPAR’AGE未添加の場合、各老化マーカーは増加することが確認され、ASPAR’AGEを添加した場合、老化マーカー、βガラクトシダーゼ、IL-6 の増加を抑制することが判明しました。

 

グラフ:SMS曝露後の細胞老化指標(βガラクトシダーゼ&IL-6の変化)

上記よりASPAR’AGEは若い細胞をSMSの影響から保護する効果があることがわかります。

 

さらに同社では、ASPAR’AGEによって“機械と人”そのどちらから見ても若く映る肌に改善できたかどうかの試験を行っております。専門的な数値や分析結果は重要な判断基準ですが、実際の原料、製品を使用し日々目に触れるのは専門的知識を持たない方も多くいるため、日常生活を送る上でどのように人々の目に映るのかを重視しました。
目元エリアを含むシワに悩む30~50歳の白人女性31人を対象に、ASPAR’AGE 2%配合の処方を朝晩2回、計28日に渡り処置し、0日目と28日目の視覚評価及び機器分析の評価を行いました。

 

一般人による計写真の視覚評価

上記の結果より、ASPAR’AGEは専門的知識を持たない、一般人でも認識可能なシワ、小ジワ改善効果を示すことがわかります。また、皮膚表面の3D画像を再構成し、被験者の目元の領域を分析した結果を以下に紹介します。

上記試験の結果、ASPAR’AGEはシワの領域、長さ、ボリュームの全てを著しく改善したことが示されました。

 

 

ASPAR’AGEは老化細胞が若い細胞に及ぼす影響に着目し、開発された抗老化原料です。加齢とともに生じる老化現象は自然な現象とされていますが、正常な若い細胞が老化細胞の影響を受けていたら‥。少し捉え方は異なりますよね。今回ご紹介しましたASPAR’AGEにご興味お持ちいただけましたら、cosme@gsi@co.jp までお気軽にお問合せいただけますと幸いです。


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2021/1/15

美肌プロバイオティクス!ビフィズス菌培養液に注目。

 人の身体にいる常在菌の数は膨大で、腸内には100兆個、皮膚には1兆個以上いると言われています。人間の身体はおよそ60兆個の細胞でできているので、いかにたくさんの菌と共生しているかがわかるかと思います。腸内細菌がおなかの調子を整えているように、皮膚常在菌はお肌の調子を整える役割を担っています。別名、表皮常在菌とも呼ばれていますが、表皮にいる数百種類の菌がお互いに影響を与えあいながら、バランスを維持しています。その常在菌の生態バランスが崩れると、さまざまなトラブルが肌を襲います。
そんなときに取り入れたいのが、肌に効くプロバイオティクスです。プロバイオティクスとは、人体に有益な微生物の一般名です。プロバイオティクスを代表する微生物として挙げられるのは、乳酸菌やビフィズス菌でございます。プロバイオティクス成分は皮膚に塗った時、皮膚常在菌のバランスに良い影響を与えるという事実が続々と明らかになっています。今回は、代表的なプロバイオティクス成分であるビフィズス菌培養液の化粧品原料「Bifida Ferment Filtrate(Ⅰ)」をご紹介いたします。

 

 ビフィズス菌とは、パスツール研究所(仏)で発見された乳酸菌の一種で、人の腸内における代表的な善玉菌として知られています。近年は美肌プロバイオティクスとして注目されております。ビフィズス菌の代謝物にはアミノ酸や乳酸のほか、多糖類などが含まれており保湿効果が期待できます。また、ビフィズス菌培養液には、炎症とアレルギー反応を抑制する効果が報告されています。敏感肌に潤いを与えたり、肌荒れを抑える効果も期待できます。近年の研究によると、ビフィズス菌培養液には、紫外線によるDNAダメージを抑制する効果が報告されており、アンチエイジングおよびサンケア製品に配合されるケースが増えています。

 

Bifida Ferment Filtrate

 

近年、海外を中心に“本当に必要な成分”のみでつくられた化粧品製品の人気が高まっており、処方に配合する成分を厳選し、限られたた成分のみで製品を開発するという案件が増えています。また、ドクターズコスメ、メディカルコスメなどを中心に100%有効成分のみで構成された化粧品が人気は高まっています。

韓国Radiant社は、このような市場のニーズに応えるべく、化粧品処方における"水”を置き換える目的で使用可能な複数の培養液を開発しました。ビフィズス菌は、有益なプロバイオティクスとして消費者の認知度も高く、皮膚への有効性も確認されており、幅広い処方に配合可能でございます。

 

代表的なプロバイオティクス成分であるビフィズス菌の培養液「Bifida Ferment Filtrate(Ⅰ)」にご興味をお持ちいただけた方は、cosme@gsi.co.jpまたは、〈お問い合わせページ〉よりお問合せが可能でございます。サンプルや製品資料のお問合せもお待ちしています。


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2021/1/8

持続可能なマコンブエキス「EPSEAMA」

SDGs。近年のトレンドワードですね。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称になります。SDGsは17の大きな目標から構成されており、2015年に国連サミットで採択されました。これは、2030年までに国連加盟国193か国で達成しましょう!という目的をもち採択され、貧困やジェンダーだけではなく、エネルギーや産業、技術など様々な観点からの目標となり、全人類が今後より平等にそして生きやすい社会を作る上での共通の目標となります。提言が採択されしばらくの間は中々なじみのなかったSDGsですが、近年ではSDGsを自身の目標として身近に捉えられる企業様も増え、また最終消費者様へもその意識は浸透していると感じます。前置きが長くなってしまいましたが、2021年最初の投稿はそんな未来を考える、SDGs原料をご紹介いたします。

 

EPSEAMAはマコンブを粗原料とする抗老化有効性原料です。日本原産とされ馴染みの深いマコンブはミネラルやビタミン、食物繊維等豊富な栄養素が注目され、海のスーパーフードとしても海外の人気を集めています。EPSEAMAは収穫したマコンブのうち、傷や痛みで商品にならないものを粗原料として活用することでSDGsに適合した原料でもあります。EPSEAMAは、シワ、シミといった抗老化に対する有効性原料ですが、そのアプローチの仕方が特徴的で、遺伝子に着目しています。今回着目したのは「nc886」という後天的に形質発現を変化させる仕組み“エピジェネティクス”因子で、このnc886は加齢とともに発現量が減っていき、その減少が真皮表皮接合部(DEJ)を構成する成分量、皮膚の炎症に影響を与えることがメーカーの研究によって明らかとなり、皮膚老化を加速させる可能性が示されました。では、以下よりnc886の発現量及びEPSEAMAにおける改善度に関してご説明いたします。

 

BIOSPECTRUM社では19歳~74歳までのドナーのヒト皮膚外植片を用いてnc886の発現量を確認しました。

 

上記試験の結果、nc886は加齢とともに減少することが確認できました。

 

 

さらにBIOSPECTRUM社では、真皮表皮接合部(DEJ)の強化としてEPSEAMAを用いて様々な試験を行いました。若々しい肌とは真皮表皮接合部(DEJ)の機能が活発であり、ハリや弾力に富んでいます。しかし、DEJの機能は加齢によって低下してしまい結果、ハリや弾力は失われてしまいます。

 

 

BIOSPECTRUM社ではDEJの機能を正常化する上で重要な、Laminin5、MMP-9及びⅣ型コラーゲン、7型コラーゲン、17型コラーゲンの発現量を確認しました。今回は以下にて、Laminin5、MMP-9、4型コラーゲンの発現量をEPSEAMA処置時と未処置時の比較データをご紹介します。

未処置時に比べ、EPSEAMA3%処置時にはLaminin5の発現量が約395%増加したことが確認できます。

 

 

また、4型コラーゲンを切断してしまうタンパク質分解酵素MMP-9の発現量の減少、4型コラーゲンの発現量の増加も確認できており、EPSEAMAはDEJ機能の正常化に影響を与えることが確認できました。その他にもヒアルロン酸受容体CD44 の発現量の改善や、表皮の厚みに与える影響、色素沈着の抑制効果など、その他データもご用意しております。

 

EPSEAMAは近年のトレンドSDGsに合致した粗原料を使用し、抗老化を今までとは異なった着眼点より紐解く、新世代アンチエイジング原料です。本原料にご興味をお持ちいただけましたら cosme@gsi.co.jp までお気軽にお問い合わせください。

 

 

 


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